震災地域でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、現地の皆さまの一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

 今まで経験したことのない地震だったと多くの人々は言いました。3月11日、私達は平成23年度足利市予算審査委員会の最中、突然の大きく長い揺れに驚きと恐怖を感じ、予算委員会は急きょ休会、本市も直ちに災害対策本部を立ち上げました。私は自宅に戻り防災服に着替え地域をまわり始めましたが、瓦屋根の落下、壁の崩落など本市においても今までにない光景でした。また、いつ解除されるかわからない停電への不安に戸惑いを隠せない一人暮らしのお年寄りの姿、それぞれの言葉に私なりに対応できるだけの事を済ませ帰宅、長引く停電や余震の中で夜を明かしました。

 「備えあれば憂いなし」というが、古くから誰が言うでもなく伝えられてきた言葉、急な災害、停電の中で、懐中電灯はありながらも電池がない、娘の結婚式で使った大きなろうそく、これも今まで必要としなかったので何処に置いたか忘れていた。オール電化の便利な生活の中で電気が切れた時の不便を考えてなかった事の反省が大きかった。いろいろな場面で多くの人が感じたであろう。我が家は、普段はあまり気にもしていなかった古い石油ストーブが1台あった、お陰様でこれで暖が取れた。今回の事がいい教訓になった。