あけましておめでとうございます。
今年は、午年です。十二支にはそれぞれの守り本尊とよばれる仏が守護しているという言い伝えがあり、午年は勢至菩薩という仏がついているそうです。勢至菩薩は、知恵の光をもってあまねくいっさいを照らし無情の力を得させるという菩薩だそうです。これは長寿を司る仏で阿弥陀如来の脇侍として知られているということです。
長寿と言えば、1961年の日本の平均寿命は、男性が66.03歳、女性が70.79歳でありましたが、時が経ち2013年では、男性が79.59歳、女性が86.35歳と世界一の長寿国となりました。一方、現役世代は65歳以上の高齢者1人を支えて行くのに1960年では11.25人であったものが、2012年には、2.6人という構図に変化しています。昨年は、社会保障改革として医療・介護分野が重点的に取り上げられましたが、少子高齢化に伴う「人口構成の激変」が社会保障改革の根底にあるものと考えます。
昨年は、財政再生団体となった夕張市を視察研修してまいりましたが、高齢化率が46.22%と高い中で市や市民の皆さんが我慢している、頑張っている様子がヒシヒシと感じられました。本市においても社会保障問題を含め多くの施策がありますが創意工夫し、足利市民の皆さんの幸せや安心して生活を送れることを望みつつ、「木を見て森を見ず」とならない財政健全化と整合的な改革に取り組んでいきたいと思います。