買い物弱者支援・デマンドタクシーは、行政に働きかけても一向に理解されず、生活路線バスの運行を進めています。都市交通の利便性を考えてと思いますが、地方に於いてはいかがなものか疑問を感じるところです。多くの方から「バスを見ても殆ど乗ってないのに・・・。」との声を未だに聞きます。
　今、困っている人達をどうするかということで、私が視察をしてきた安曇野市のデマンドタクシーを参考に勉強会を開き、民生委員さん、自治会長さん、地域住民の方々と地域が動き、タクシー会社の協力を得て私の地区で「買い物弱者支援・割り勘タクシー」が、1年間の会合を経て昨年からスタートしました。買い物を目的に利用料金は300円～400円で往復することができるものですが、約半年間の検証として利用者の方々の声を聞いてみました。「買い物が楽しい。買い物がなくても、皆さんと会えてフリースペースでお茶を飲んでます。」等々、大変喜ばれ順調に運行されているようでした。また利用者同士のコミュニティーの場にもなっていることも分かりました。当初話していたように『自分の目で商品を選ぶ、自分の力で買い物をする・・・』など多くの刺激の中で、きれいになって、元気になって、中には香水をつけてくるようになった方もいるということでおしゃれも芽生えてきたといいます。
　高齢者の方がますます元気になられることは、医療・介護等の削減にも繋がり一石二鳥です。この活動が広がり、多くの買い物難民が救われることを祈ります。